思い出した。
中学生女子の人間関係は、大人のそれよりはるかに狭く難しいということを。
思い出した。
中学生女子の学校生活は、良くも悪くも展開が早いということを。
思い出した。
私が若いうちに1分1秒でも早く結婚したいと思ったのは、同じ長さの人生なら、安定した絆と毎日を手に入れてからの日々を、長く生きたいと思ったからだったということを。
考える。
ある程度手が離れてしまった娘のために、親の私ができることを。
考える。
でもできることは、何もしないであげることなのかも知れないと。
考える。
見守ることは、手や口を出すよりずっとずっと難しいということを。
娘が学校での人間関係に疲れています。
一緒にいる友達はいるし、地元の友達以上恋人未満の男のコとも仲良くやっているようで、笑顔も見られる日々です。
でもいわゆるスクールカーストに心から疲れているのです。
努力の末に受験して入った進学校。
お調子者で目立ちたがり屋の自分を隠して、例え窓際と言われても目立たず生きていくつもりだと、入学時の娘は言っていたのに、気づけばスクールカーストの頂点グループに属してしまいました。
小さく狭い世界であっても、人は揺るがない地位を得ると何か錯覚を起こすのです。
それが妙な権力であったとしても、誰かの傷や痛みに気付けなくなってしまう。
娘がまさにそれです。
因果応報。
そしてそれは自分に返ってくる。
だからこそ、その地位を捨てる覚悟をした娘。
誰かのせいにするのではなく、自分の素行を省みて、しがみついたりせずに、今こそ変わりたいと思った13歳の決断。
でも‥
スクールカーストって悪い世界に似ています。
簡単にはやめさせてくれない。
残るなら許してあげてもいいけど、出ていくなら覚悟しろとでも言わんばかりです。
ズルい私は、あと2ヶ月しかない今のクラスで波風立てずに過ごして欲しいと思ってしまうけれど、それでも信用できる友達と平和に暮らしたいと願う娘を応援することに決めました。
中学生女子なんてそれなりに色々あるのはどこも同じみたいだし、私もそれこそそれなりには通って来た道だけど‥
でも見守る方がよっぽど難しい。
ただ笑顔でおかえりを言おう。
それだけを決めて
それ以外はなにも決めないと決めて
私は今日も娘の帰りを待っています。
どんなにもったいないと言われても
どんなに狭き門だったと言われても
本当にダメな時はいつでもこの選択肢を投げ捨ててやる!!
そんな気持ちで。
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